卒業後に派遣で働く新卒派遣とはどういうものでしょうか?

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新卒派遣社員で働くという選択肢

「なかなか正社員での就職がきまらない……」そんな悩みを抱える新卒の方はいらっしゃいませんか?
     
一時期と比べて正社員の求人は増えましたが、人気の企業や業種に応募が集中してしまい、なかなか思い通りの就職ができないという方も少なくありません。

特に人気の高い事務職などは新卒正社員での求人が少ないものの一つです。

しかし新卒で決まらずに卒業してしまうと、より正社員の求人が減ってしまうため、就職浪人をする人も出るようになりました。

そんな「新卒で事務職の求人を探しているけれど、決まらない…」という新卒の方におすすめなのが、新卒派遣という働き方です。

では、新卒派遣とは一体どのようなもので、そのメリットやデメリットはどのようなものでしょうか。
新卒派遣とはその名の通り、新卒で派遣会社に登録し新卒派遣社員として働くことです。

以前は派遣社員といえば正社員よりも低く見られることもあり、新卒で派遣社員として働くのはあまり好まれませんでした。

しかし、今は大企業や公共機関の事務や窓口が派遣社員であることも少なくありません。
     
そのため、事務職などで働くために新卒派遣社員となることは、有効な選択肢のひとつなのです。

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新卒派遣社員のメリットデメリット 
     

特に、アルバイトやフリーターでの事務職などと比べ、新卒派遣での事務職には多くのメリットがあります。

まず、新卒派遣社員は派遣会社からビジネススキルなどの研修を受けることができる点です。

派遣会社は新卒派遣社員のスキルに責任を持たなければいけませんので、新卒の正社員が行うように新卒派遣社員にも研修を行ない、派遣社員としてのスキルを身につけさせます。

次に、新卒派遣でも紹介予定派遣の制度を利用すれば、派遣社員から正社員や契約社員などの直接雇用として登用されることが可能な点です。
     
紹介予定派遣では試用期間として一定期間を派遣社員として働いた後、双方の合意があればその会社の正社員や契約社員として直接雇用されます。

そのため、まず企業で派遣として働きその会社が自分にマッチしているかを確めてから、正社員や契約社員として直接雇用されることができるのです。

特に近年は新卒雇用者において求人と就職後のミスマッチに悩む人が少なくなく、早期離職する若手正社員が後を絶たないため、新卒派遣社員を紹介予定派遣で受け入れることは企業にとってもメリットがあります。

一方で、新卒派遣のデメリットもあります。

新卒派遣は未経験者であるため、資格や特別なスキルを必要としない事務職のような業種での派遣がほとんどとなります。

そのため専門的な仕事を行うことはできませんので、経験を積むまでは給与が高くなく、ベースアップのような昇給も無いというデメリットがあります。

また、紹介予定派遣で直接雇用になることを選ばなければ、同じ場所で長期間働けないことや安定した雇用がないといった、派遣ならではのデメリットももちろん存在します。
このように、新卒派遣のメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、正社員を目指すか派遣登録をするかを決めるようにしましょう。

新卒派遣社員として働くには、派遣会社へ登録をする必要があります。

新卒派遣登録時期は早いほうが良く、また新卒派遣に登録したからといって、その後の就職活動に影響が出ることはありません。

この際の派遣会社は、新卒派遣の研修やフォローがしっかりしていることが重要です。

信頼が置け、また新卒派遣の評判がよい会社を数社比較して選ぶようにしましょう。